創業120年のお礼として、年齢層を広げ、かつ、お得意様にも目新しいお菓子を提供したい。とのことで、新ブランドでの商品展開のお話をお伺いしました。新しくなっても、歴史あるアイデンティティーは引き継いで行きたい。形状はお店の象徴である釣鐘型のお饅頭を活かしつつ、風味や食感は現在にマッチしたもの。そんな釣鐘屋さん「ならでは」をどんなハーモニーで表現するか・・・うれしい悲鳴(?)をあげながら、結果、本店にお邪魔した際の「ゴ~ン・・・」という荘厳な「鐘の音色」がヒントとなり、この「kanenone」が生まれました。鐘のロゴマークは、全て音符で構成されています。
大阪の四天王寺のお膝元、通天閣の袂に本店を構える老舗。みなさんには、釣鐘型の「一口かすてら」でお馴染みかもしれません。創業明治33年から地元に愛されてきた、懐かしくてやさしい風味の和菓子たち。その長い歴史の中にあっても時代に合わせて常に「変わろう」とするモチベーションと、お得意様には変わらぬ笑顔を、初めてのお客様には新しい出会いを、そして様式美ある和菓子の世界には有益な一石を投じたい。そんな想いに共鳴して現在に至ります。パッケージのご依頼の際にいただく試食のお菓子も実は密かな楽しみの一つだったりします。
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