「kanenone」のロゴマーク・ネーミングと合わせて、実際の商品パッケージにも着手させていただきました。これまでの釣鐘屋本舗さんでは、使用が少なかったカラフルで柔らかいトーンの色彩を「kanenone」では、挑戦させていただきました。本デザインの制作課程では、実際にお店に立って販売される方々の声も集め、反映し、色校正の現場、売り場のディスプレイの場にも実際に足を運びながら、関係する全員が納得のゆく形で新しいブランド作りを行うことができました。まさに「現場が動くデザイン」の瞬間を垣間見た印象的な案件となりました。
大阪の四天王寺のお膝元、通天閣の袂に本店を構える老舗。みなさんには、釣鐘型の「一口かすてら」でお馴染みかもしれません。創業明治33年から地元に愛されてきた、懐かしくてやさしい風味の和菓子たち。その長い歴史の中にあっても時代に合わせて常に「変わろう」とするモチベーションと、お得意様には変わらぬ笑顔を、初めてのお客様には新しい出会いを、そして様式美ある和菓子の世界には有益な一石を投じたい。そんな想いに共鳴して現在に至ります。パッケージのご依頼の際にいただく試食のお菓子も実は密かな楽しみの一つだったりします。
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